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業務アプリ開発ヒアリングシート

業務システムの要件ヒアリングで聞き漏らしを防ぐ、8ステップのテンプレートです。DSS Studio が実際に使っているヒアリングフォームと同じ構造を公開しています。改変・商用利用・再配布すべて自由、クレジット不要です。

テンプレート全文(8ステップ)

ステップ1: 基本情報

ねらい: 誰のための何のヒアリングかを記録する

  • 業種(例: 製造業・卸売業・サービス業)
  • 作りたいシステムの種類(例: 受注管理、経費申請、在庫管理)
  • 顧客名(社内システムなら対象部署)
  • ヒアリング実施者と実施日

ステップ2: 業務の全体像

ねらい: 目的とスコープを固めて「作らないもの」を先に決める

  • システムの名前(仮でよい)
  • 目的を一文で(誰の・何の業務を・どう良くするか)
  • 今回やらないこと(スコープ外を箇条書き)
  • 業務のまとまり(例: 受注管理・在庫管理・請求。複数あればすべて)
  • そのうち一番大事なまとまりはどれか

ステップ3: 登場人物(アクター)

ねらい: 使う人と権限の違いを洗い出す

  • 誰が使うか(役職・役割ごとに。例: 営業担当、承認者、経理)
  • それぞれの人がこのシステムで達成したいこと
  • 権限の違い(見えてよい情報・してよい操作が違う人はいるか)

ステップ4: 扱う情報(エンティティ)

ねらい: 業務に登場する「モノ・コト」とその状態変化を挙げる。ここが最重要

  • 業務で登場する情報の名前(例: 受注、商品、顧客、請求書)
  • それぞれが持つ項目(項目名・種類(文字/数値/日付/選択肢)・必須か・重複禁止か)
  • 選択肢がある項目は、その選択肢をすべて(例: 支払方法 = 現金/掛売/カード)
  • 台帳的なデータ(マスタ)か、日々発生する取引データ(トランザクション)か
  • 状態を持つか(例: 申請中 → 承認済 → 出荷済)。持つなら、状態の一覧と最初の状態
  • 状態が変わるきっかけ(誰の・どの操作で変わるか)

ステップ5: 業務の操作(ユースケース)

ねらい: 「誰が・何を・どうする」を動詞で挙げる

  • 操作を「誰が・何を・どうする」の形で(例: 営業担当が受注を登録する)
  • 操作の種類(登録 / 更新 / 承認 / 差戻し / キャンセル / 検索・参照)
  • 実行できる条件(例: 承認は「申請中」の伝票にしかできない)
  • その操作で入力する項目

ステップ6: 業務ルール

ねらい: 暗黙のルールを文字にする(手戻りの温床)

  • 入力チェック(数値の範囲、形式、組み合わせで必須になる項目)
  • 業務上の制約(例: 与信限度額を超える受注は上長承認が必須)
  • ルールを破ったときの扱い(エラーで止めるか、警告だけか)

ステップ7: 画面・帳票の要望

ねらい: 日々の操作イメージと出力物を確認する

  • 必要な画面(一覧 / 詳細 / 登録 / 承認待ち一覧 など)
  • 一覧画面の検索条件と並び順(何で絞り込み、何順で見たいか)
  • メニュー構成(どうグループ化するか・誰にどのメニューを見せるか)
  • 帳票(注文書・請求書など): 載せる項目、明細の有無、合計欄、発行元の表記
  • 日付や金額の表示形式のこだわり(例: 2026/07/09、¥1,000)

ステップ8: 用語集・自由メモ

ねらい: 社内用語のズレを潰し、どこにも入らない情報を残す

  • 社内用語とその意味(例: 「上げる」= 承認申請する。同義語もあれば)
  • ここまでのどの欄にも入らなかった気になること

使い方のコツ

業務語のまま書く

「受注」を「オーダーデータ」に翻訳しない。システム用語への変換はツール側(または開発者側)の仕事で、ヒアリングの場では現場の言葉のまま書き取るほうが正確です。

空欄のまま次へ進んでよい

すべて埋めることが目的ではありません。「わからない」が可視化されること自体が成果で、次回のヒアリングの議題リストになります。

状態遷移(ステップ4)に一番時間を使う

承認フロー・状態の変わり方は、発注者と開発者の認識が最もズレやすい場所です。「承認済のあとに差戻しはあるか」「キャンセルはどの状態からできるか」まで聞き切ります。

聞いた内容は図にして見せ返す

文章のまま合意すると解釈が割れます。ER図・状態遷移図にして見せ返すと、その場で「違う」が出ます。これを仕様書と動くプロトタイプまで含めて行うのが「見える仕様」です。

ヒアリングした内容を図表・仕様書・動くプロトタイプで確認できる状態にすることを、私たちは「見える仕様」と呼んでいます。

よくある質問

Q. このテンプレートは商用利用できますか?
できます。改変・再配布も自由で、クレジット表記も不要です。受託開発のヒアリング、社内システムの要件整理など、用途を問わずお使いください。
Q. Excel や Notion で使えますか?
Markdown 版をダウンロードして貼り付ければ、Excel・Notion・Google ドキュメントなどで整形して使えます。DSS Studio に直接入力すると、記入内容から図表・仕様書・動くプロトタイプまで自動生成されます。
Q. なぜこの8ステップなのですか?
DSS Studio が実際に業務アプリを生成するために使っているヒアリング構造そのものだからです。この順番(全体像 → 人 → 情報 → 操作 → ルール → 画面)で聞くと、後の工程で使えない聞き漏らしが起きにくくなります。

記入したら、そのまま動くアプリに。

DSS Studio に入力すると、この内容から図表・仕様書 PDF・動くプロトタイプを自動生成します。クローズドβ受付中。

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